支部長挨拶

日本消化器病学会東海支部

支部長 廣岡 芳樹
(藤田医科大学 消化器内科学講座 教授)

この度、第9代の日本消化器病学会東海支部長を拝命いたしました藤田医科大学 消化器内科学講座の廣岡芳樹でございます。名古屋消化器病学会発足から数えますと、間もなく90年を迎える大変歴史のある東海支部を担当させて頂くことを光栄に思うとともに、その重責に身の引き締まる思いです。

東海支部は、1934年10月27日に誕生した名古屋消化器病学会に源を発します。
当時は国際胃腸病研究会(世界消化器病学会の前身)の日本側の窓口を務めるなど重責を担い、第2次世界大戦による一時活動中断後、1951年11月17日に東海地方会第1回総会(青山進午支部長 於名古屋大学医学部)として再開し現在に至っております。
初代支部長の青山進午先生以降、高橋善弥太先生、武内俊彦先生、山本貞博先生、早川哲夫先生、二村雄次先生、後藤秀実先生、藤城光弘先生と著名な歴代支部長の後任として、2021年7月より支部長を拝命いたしました。
私自身、大学卒業以来、当地域において消化器病学の研鑽を継続して参りました。
東海地方は、消化器病学のメッカだと考えております。こうした東海支部の伝統を守りながら、日本における東海支部のプレゼンスを高めるため、甚だ微力ではございますが精一杯努めさせて頂く所存でございます。

東海支部には愛知、岐阜、三重、静岡の4県で3500名を超える会員が所属しており、学術活動として、支部定例会、専門医セミナー、教育講演会をそれぞれ年2回、市民公開講座を年4回開催しています。今後、更なる消化器病の診療・研究・教育の発展には、消化器病専門医を目指す若手医師を多く育成する必要があります。若手医師にとって魅力ある支部にすること、女性医師会員の働きやすいライフワークバランスを考慮した環境整備をおこなうこと、また、メディカルスタッフとの連携を意識した学会運営をおこなうことが不可欠と考えています。今後は、医師の働き方改革も進み、先行きが見通せない状況ともいえます。会員の皆様の叡智を集結して、日本消化器病学会東海支部が率先してこの困難な時代を切り開いて参れればと思っております。
皆様方のご指導、ご支援のほど、何卒、よろしく御願い申し上げます。

2021年(令和3年)7月吉日